みなさん、こんにちは!
タングステンです。
前回に引き続き、四国ツーリングをまとめていきます。
前回まとめた1日目は移動しまくりで見どころの少ない一日でしたね。高知のご当地グルメを味わえたのは良かったんですけど、ツーリング的にはちょっと内容の薄い日だったなと思います。
そんな1日目とは打って変わって、2日目は丸一日四国を堪能した日です。
景色の良いツーリングスポットや映えるフォトスポットが多い四国の地をYZF-R25で賭けてきました。
そして、全国的にも有名なあの”酷道”にも行ってきましたよ。
2泊3日の2日目、絶景・快走路てんこ盛り。本ツーリングメインディッシュの2日目をどうぞご覧ください!
本記事でまとめるツーリングは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止が求められ、各個人に不要不急の外出自粛が要請される状況下で決行したツーリングです。
本ツーリングを実施するにあたり、筆者個人で取組可能な感染対策を十分に講じております。
具体的な取組内容は以下の通りです。
■ バイク乗車時以外のマスク着用
■ 手洗い・咳エチケットの徹底
■ アルコールによる定期的な手指消毒
■ 検温による体温管理
■ 人混み・繁華街の回避(行き先の多くが人の少ない場所)
■ 個食・黙食・可能ならテイクアウト・イートインなら短時間
■ 他者との接触は最低限
2日目は盛りだくさん! 快走路・絶景・酷道・急勾配
四国ツーリング2日目はツーリングスポット巡り。寄り道しまくり、走りまくり、景色見まくりの素晴らしい一日です。この日のために連休を取り、1日目の弾丸移動を決行してますからね!
さて、そんな2日目ですが、1日目に宿泊したホテルからの移動距離は343km。1日目に比べれば短い距離ですね。
朝の9時に出発、19時半に宿到着。思い返してみれば、結構長時間ウロウロしていますね。
バイクに乗っていた時間が長かったのはもちろんですが、この日は景色を眺めたり、軽食を食べたりと、バイクから降りてのんびり過ごす時間も結構ありました。
のんびりしていた時間があった一方、どうしようもなく体力・精神力をすり減らした時間もありましたね。
お世辞にも良いとは言えない路面の連続、急勾配のつづら折り、すれ違い困難な狭路。
こんな道路が延々と続くその道は「国道439号」。到底国道とは思えないその道は”酷道”と呼ばれ、そのどうしようもない道を好んで走る奇特な人もしばしばいます。
筆者はその奇特な人間の一人です。
キツイことも、ある種の苦行であることも承知の上で”酷道”を走ってきました。
こんな感じで盛りだくさんだった2日目について、もう少し細かく振り返っていきましょう。
四国最南端の地を踏む
2日目最初の目的地は四国最南端・足摺岬です。
バイク乗りが端っこを目指して走るというのはしばしば言われておりますが、筆者も例に漏れず端を目指すのが大好きなんです。端を目指して走って行く道の多くは道中の景色がキレイですし、たどり着いた端っこからは自然の雄大さを感じさせる広大な景色を望むことができます。
筆者が端を目指して走ってしまうのはこれらの景色を楽しみたいからなんですよ。
どうですか?
そびえ立つ岩壁と広々とした海。その海の先には地平線が続いています。ふと見上げると青い空が広がっています。
…いやぁ。
もう最高ですよ。
四国最南端まで遠路はるばる走ってきたのは、この景色を見るため。
ここまで来たからこそ望むことができる景色がある。
だから、端を目指すんですよ。
ちなみに、これまでも本州最南端・潮岬や丹後半島の先端・経ヶ岬など、何かしらの端っこを目指して走っています。
そして端を目指すのと同じくらい、その端っこにある灯台を見るのも好きなんですね。これまでに訪れた潮岬にも経ヶ岬にも灯台はあります。
で、今回行った足摺岬にも「足摺岬灯台」があります!
潮岬灯台などと比べると小さめの灯台ではありますが、小さな灯台は灯台の全体像をとらえやすいので、見物しやすいんです。
それにしても、灯台はイイですよね。
その良さを言葉で表現するのはなかなか難しく思いますが、何というか灯台には「ロマン」がありますよね。灯台が鎮座している周辺の空間にエモーショナルな空気が漂っているような、そんな気がしちゃうんです。
端っこの景色と灯台を楽しんだ後は…
少し遅めの朝ごはんです。
ご当地のものでも、特別豪華なものでもない。何の変哲もないフレンチトーストサンドと近くにあった自動販売機で買ったオレンジジュースを持って、やってきたのは足摺岬。
遊歩道の道中にあったベンチに腰掛けふと顔をあげると、海が見えますね。
ロケーションが手伝ったのか、フレンチトーストサンドがめちゃくちゃ美味しかったですね。
沈下橋より四万十の景色を望む
これが次の目的地です。
YouTubeに投稿されているモトブログで取り上げられていることも多いので、「あっ、見たことある!」と思った方もいるでしょう。
こちら、「佐田沈下橋」です。
四万十川に架橋されているこの橋の周りには、「日本の原風景」とでも言えるような美しい景色が広がっています。
「日本最後の清流」と呼ばれる四万十川を一望できるので、見渡す限り絶景です。足元からは四万十を流れる水流の音が聞こえてきます。
さて、筆者も動画で見ていたので知ってはいましたが、この橋には柵がありません。ちょっとしたことで橋から落下してしまいそうな危ない橋に見えます。
「そんな危ない橋、いいの?」と思ってしまいますが、柵が無いのにはキチンと理由があります。
まず、基本的に「沈下橋」、河川行政用語では「潜水橋」、と呼称される橋は柵や手すりが付いていません。欄干があったとしても、申し訳程度の低いものや取り外し可能な簡単なものしかありません。
何故欄干が無いのでしょう?
その理由は、「沈下橋」が河川の増水時に水没することを前提に作られている橋だからです。
「沈むことを前提に架橋されている橋って何?」と思いますが、全国にはこのような機能しなくなることを前提に作られている橋が結構な数あるんですよ。
高知県、もとい四万十川には今回訪れた「佐田沈下橋」のほかにも「沈下橋」があり、生活路として使われているものもあります。
「佐田沈下橋」も生活路として使用されている「沈下橋」です。人びとが生活のなかでこの橋を渡りますが、徒歩だけではなく車やバイクでも渡ることができるんです。柵も手すりもないこの橋を車やバイクで渡るって、結構危険だと思うんですけどね。
とか思いつつ、バイクで渡ってみました。
うわ、怖っ!
景色はいいんですけど、恐怖が勝りますね。
何が怖いって、普通に対向車が来るんですよ。
一応、退避ポイントみたいなものはありますが、そこに停まるのがこれまた怖い。
でも、景色はすこぶるイイんです。
これは実際に行って体感してほしいですね。
日本三大酷道「ヨサク国道」を北上
――国道439号
四国山地に沿って四国地方の真ん中部分を東西に縦貫している国道で、徳島県徳島市から高知県四万十市までをつないでいます。総延長は346.8kmと長大です。
この国道439号ですが、路面状況が酷いことで有名な国道なんですよ。
路面はガタガタで道幅は狭い、急勾配&急カーブの連続。できれば通りたくない道が続いている、およそ国道とは思えない酷い道。
通称”酷道”。読んで字の如く「酷い道」です。
国道439号は”酷道”のなかでも「日本三大酷道」と呼ばれており、その知名度は酷道ナンバーワンと評されるほどです。439という数字から「ヨサク国道」という俗称が付けられています。
今回は国道439号の一部、高知県四万十市から四国カルストの入り口あたりまでの区間を走ってきました。
カーナビは国道439号を迂回するルートをオススメしてきますが、それをガン無視して山間部の”酷道”に向かいました。
走り出してみて最初に思ったのは、「あれ? 割と快走路多くね?」でした。
というのも、国道439号はその距離が長いからか道の状態も様々なんですよね。どこもかしこも悪路というわけではなく、走っていて楽しい快走路も結構あるんです。
でも、やっぱり”酷道”なんですよ。それも「日本三大酷道」の一角を担うほどの”酷道”です。
一筋縄ではいきませんでした。
快走路に油断したのも束の間、急勾配の狭路に突入!
道中に休憩ポイントはおろか、建物すらありません。後ろから迫ってくる車も対向車もほぼゼロでした。
後続車や対向車が来ても大丈夫なポイントで小休憩をしつつ、ただ走りました。
何故、この酷い道を走るのか。
この道の先に今回のツーリング最大の目的地があるからです。
いざ、憧れの「四国カルスト」へ
YZF-R25を納車した2年前。
そのときからずっと憧れていた場所。数多くのバイク動画で取り上げられたその場所にずっと行きたいと思っていました。
ついにたどり着いたその場所の景色は…
日常とはかけ離れた光景でした。
「四国カルスト」の景色。
写真や動画で何度も見た景色ですが、実際に足を運んで自分の目で見るとまったく別の景色に見えますね。
月並みな感想ですが、本当にすごかったです。
風車・白い岩・牛。
ここだからこそ見ることができるものが眼前いっぱいに広がっていました。
この景色を楽しみながら、ここで一服。
最高のロケーションで食べるホットドックは美味いね!
ちょっと割高に感じましたが、それはそれです。
ところで、「四国カルスト」って思ったより冷えますね。4月後半とは思えない寒さでしたよ。冷たい牛乳を頼んだのは失敗でした。美味しかったんですけどね。
なんだかんだで1時間くらい滞在してしまいました。
あまり長居すると日が落ちてしまいそうなので、そろそろ出発しましょう。
ツーリングの醍醐味を満喫した一日
2日目は今回の四国ツーリングのハイライトが詰まった日でしたね。
足摺岬、沈下橋、四国カルストとツーリングスポットを多く巡ることができたように思います。実際、この日の満足度は非常に高いです。
その一方で、「日本三大酷道」の一つ「ヨサク国道」をヘロヘロになりながら走ってもいます。今回走ったのはほんの一部ですが、いつか国道439号のすべてを走破してみたいです。
というわけで、2日目はここまでです。
次の記事は今回の四国ツーリング最終日の3日目。自宅に帰る道すがら、快走路と寄り道を楽しんだ日となっております。四国ツーリングと言いつつ淡路島にも寄っているので、2日目とは別の意味で盛りだくさんですよ。
四国ツーリング最終日の次回もどうぞお読みください!
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